【募集中】新しいアートライティング講座
作品や展覧会を「見る」ことから、自分なりの視点を見つけ、一本の文章として完成させるまで。初心者から執筆経験のある方まで参加できる、実践型のアートライティング講座です。
こんばんは。
南島興です。
作品や展示を見て考えたことを、一人でも多くの方が自分の言葉で書き、語れることを目指して活動しています。
全国の常設展をレビューする取り組み「これぽーと」で、これまで140本を超えるレビューの添削・編集に携わってきました。
また、横浜市民ギャラリーあざみ野での「アートライティング実践」、東京での自主開催、札幌のThink School「超評論入門」、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のサテライト企画「写真+アートライティング」など、各地でライティング講座を行ってきました。
今回の講座では、「見る・調べる・書く」というアートライティングの基本から、「自分はこの作品をどう見るのか」という独自の視点をつくるところまでを扱います。
初めてレビューを書く方は、一本の文章を完成させるための手順を身につけることから。
すでに文章を書いている方は、自分の見方や文章の組み立てをあらためて点検し、さらに深める機会として。
経験の有無にかかわらず、それぞれの段階から参加していただけます。さまざまな関心を持つ方のご参加をお待ちしています。
noteでの詳細はこちらからご確認いただけます。
講座概要
全2回のオンライン講座です。
第1回:レクチャー
「見る・調べる・書く」から、自分の視点をつくるまで
アートライティングの基本となる「見る・調べる・書く」の3つのステップを確認しながら、作品や展覧会について考えを深め、一つの文章へと組み立てていく方法をお話しします。
① 見る
文章を書く前に、まず必要なのは「見る」ことです。
ひとつの展覧会を例に、展示室のなかで何に注意を向ければよいのか、作品について気づいたことをどのように記録し、そこから問いをつくっていけばよいのかを考えます。
作品だけでなく、展示空間、作品同士の関係、キャプション、動線など、展覧会を構成するさまざまな要素にも目を向けます。
② 調べる
次に、自分が見たことや感じたことを、どのように情報と結びつけるかを考えます。
公式サイトや図録、作家の言葉、過去の展覧会や先行する文章など、基本的な情報の探し方を紹介します。
あわせて、検索や生成AIをどこまで使えるのか、情報の信頼性をどのように確認するのかなど、現在の執筆環境に即したリサーチ方法についても扱います。
③ 書く
集めた材料を、どうすれば一本の文章にできるのか。
「何から書けばいいかわからない」「途中で話が散らかってしまう」といった悩みを解消するため、文章を書き始める前のプロットのつくり方、段落ごとの役割、推敲の方法など、実践的なポイントを紹介します。
これまでの講座でお伝えしてきた「書きやすくなる10ヶ条」も取り上げます。
④ 自分なりの視点をつくる
「正確に説明する」だけでは終わらない文章についても考えます。
優れたレビューや論文、エッセイなどを例に、書き手が作品のどこに注目し、どのように問いを立て、文章を展開しているのかを読み解きます。
また、「空間」「時間」「身体」「制度」など、作品や展覧会を見る角度を増やすためのキーワードも紹介します。
大切なのは、難しい言葉を使うことではありません。
作品のどこが気になったのか。
なぜ、それが気になったのか。
そこから何が考えられるのか。
自分の小さな違和感や発見から問いを育て、文章の切り口へとつなげていく方法を考えます。
この講座で目指すこと
講座を通して目指すのは、展覧会を見てから文章を完成させるまでの一連の流れを、自分自身で実践できるようになることです。
見る → 気づく → 調べる → 考える → 構成する → 書く → 推敲する
展覧会について情報をまとめるだけでなく、「自分はこの作品をどう見たのか」が読者に伝わる文章を目指します。
第1回から第2回まで
各自、ご自身で選んだ美術展についてレビューを執筆していただきます。
文字数:2,000字程度
執筆期間:約2〜3週間
形式:展示レビュー、またはそれに準じる文章
執筆期間中の質問や文章についての相談は、メール等で随時受け付けます。
第2回:文章添削・講評
提出していただいた初稿を事前に添削し、講座内で一人ずつ講評します。
また、ほかの参加者の文章もみんなで読み、意見を交換します。
自分の文章への指摘だけでなく、ほかの人が作品をどのように見て、どこで文章につまずき、どのように改善できるのかを見ることも、文章を書くうえで大きな学びになります。
講座終了後は、添削や講評を踏まえて各自で原稿を修正し、完成させます。
完成した文章の公開について
完成した文章は、ご本人の希望に応じて、本noteや、主宰する常設展レビューメディア「これぽーと」で紹介・掲載します。参加者ご自身のブログやnote等で公開していただくこともできます。
こんな方におすすめです
展覧会について文章を書いてみたいが、何から始めればよいかわからない
鑑賞したときの感想を、もう少し具体的な言葉にしたい
レビューを書いているが、作品紹介や情報の要約だけになってしまう
「自分なりの視点」とは何なのか考えてみたい
文章の構成や推敲の方法を身につけたい
美術について調べる方法を知りたい
自分以外の人の文章を読み、書き方を学びたい
自分の文章を第三者にきちんと添削してもらいたい
初めてアートについて文章を書く方も、過去の講座を受講した方も、すでに仕事などで文章を書いている方も参加できます。
それぞれの経験に応じて、添削・講評を行います。
募集要項
開催期間:2026年10月
回数:全2回(各回 約2時間)
開催形態:オンライン(Google Meetを予定)
定員:10名程度
日程:受講者決定後、皆さんの予定を調整のうえ決定します。平日夜、または土日午後を想定しています。
全員の日程が合わない場合には、複数のグループに分けて実施するなど、できるだけご参加いただけるよう調整します。参加できる日時が限られている方も、お気軽にお申し込みください。
受講料
一般:15,000円
学生・過去に南島の講座へ参加された方:10,000円
※学生の方は学生証をご提示ください。
申し込み方法
【申込締切:9月24日(木)】
以下のフォームからお申し込みください。
振込期限について
受講料の振込先は、お申し込み後にメールでご案内します。
9月26日(土)までにお振り込みをお願いいたします。
キャンセルについて
初回講座日の前日までにご連絡いただければ、全額返金いたします。
やむをえない事情がある場合は、個別にご相談ください。
そのほか、講座についてのご相談やご不明点もお気軽にご連絡ください。
お問い合わせ:kouminamishimaアットgmail.com(「アット」を@に置き換えてください)
過去の受講生からの主な感想
本講座では「自分なりの視点」の本質を学びました。作家の言説をなぞるのではなく、なぜその表現を選んだのか、無意識や環境まで踏み込む分析の重要性を実感しています。プロットの再構成、テンプレ表現からの脱却、段落に役割を持たせる技法など、具体的な手法を得られました。実際にロダン作品について執筆する過程で、「見る」と「書く」が密接に連関していることを体感できた点が大きな収穫です。(M.L.)
対面講座時は少人数で発言と質問がしやすいこと、講座後はメールで仕上げまで丁寧に指導や提案をいただけたこと、この2点が特に良かったです。参加者同士で初稿を読みあわせることで、自分の初稿を客観的に見ることができ、完成まで仕上げたいというモチベーションが上がります。美術館や展覧会が好きで、どんな方法で感想や考えをアウトプットしようかな……と考えている方におすすめです。(T.O.)
学芸員経験者に文章を添削していただける機会はなかなかないので、ありがたかったです。また、ほかの受講生の初稿への指摘を一緒に聞いたことも勉強になりました。独りよがりの表現にならないよう、客観性をもって一つひとつの言葉に丁寧に向き合うことの大切さを感じました。(N.S.)
今までと異なる文章のアプローチを学べました。レポートの類は学生時代に書き慣れているつもりでしたが、より私的な視点を取り入れることを助言いただくことで、文章も鑑賞も幅が広がったと感じます。(A.M.)
直近の受講生のレビュー例
講師
南島興
美術批評家・アートライター。
横浜美術館学芸員を経て、独立。
現在は、共同通信で展評連載「見聞録」を執筆するほか、NHKラジオ「マイあさ!」で「南島興の美術館で会いましょう」を担当(月一)。
東京藝術大学大学院美術研究科後期課程中退(美学)。専門は近現代西洋美術、現代美術・批評。学生時代はイタリアの画家ジョルジョ・モランディを研究。
YouTubeチャンネル「美術どうでしょう」の企画、全国の美術館の常設展をレビューするプロジェクト「これぽーと」を主宰。『美術手帖』、Tokyo Art Beat、artscape、『アートコレクターズ』など、美術メディアへの寄稿多数。
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