4、氾濫寸前の真夏まで...
□福島への旅
旅行誌を擬態する批評誌「ロカスト」の次回特集号に向けた福島旅行が今週末に敢行されます。予定では初日は郡山、翌日は会津若松、最終日は福島駅周辺をまわります。あまり福島について下調べをしていませんが、版画家の斎藤清のアトリエと美術館があるらしいという情報はキャッチしました。とはいえ基本的には現地での偶然の出会いに反応できれば、それがベストだと思っています。第四号の長崎旅行での頓珍漢人形との出会いはまさにそれでした(頓挫してしまった、頓珍漢人形記念館はどうにかなりませんか。ぼくは設立に向けた協力者を募ることすら考えています。まずは頓珍漢人形と日本三大土人形、また反戦運動と芸術あたりのテーマで小さい論集でも作ったら、そのきっかけになるでしょうか。架空の記念館を想像するという特集でもいいかもしれません。なんだか面白くなってきました)。福島には面白い人形はあるのでしょうか。「福島␣人形」で検索。福島の伝統工芸品の総覧サイトが見つかりました。スクロールすると、ある工芸品が目に留まる。会津唐人凧。リンク先は竹藤という古い民芸店の公式ホームページ。そこにはこう書いてあります。
「唐人凧は江戸時代、会津へ伝えられましたが、この凧は約400年前大陸より長崎へ伝えられ、長崎地方から北九州地方に多く見られ本州ではあまり見られない凧です。その凧がなぜ遠い雪国会津へ伝えられたのか謎とされて来ました。隠れキリシタン説、長崎商人説があり定かではありません。戊辰戦争の際、篭城した会津藩士の子弟が弾丸降りしきる中空高く唐人凧を揚げ味方の将兵の士気を鼓舞したことでも有名です。」
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